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防水工の仕事内容

防水工

建築物やダムやトンネル、橋などの建造物の防水工事を行う技術者のことです。外装工が兼任することもあります。

専用素材と専門知識を駆使

防水工は、建築物のさまざまな箇所の水漏れを防ぎ、それによる老朽化の補修も行います。建物は外部からの水の侵入によって劣化が進むので、防水は日ごろ特別に意識することは少ない概念ですが、快適な暮らしにとってとても重要です。
水漏れを防ぐ防水工事では、防水層を作ります。この防水層にはさまざまな種類があり、工法も違うので、それぞれの専門的な知識が必要になります。

シート防水

防水層として合成ゴムや塩化ビニールなどのシートを張る工法です。耐候性・伸縮性に優れています。

アスファルト防水

アスファルトを含浸・コーティングした合成繊維不織布を貼り重ねる工法です。液体が漏れない水密性や耐久性に優れています。
溶融釜で220℃~270℃に溶融した防水工事用アスファルトを使う熱工法、改質アスファルトルーフィングシートの裏面と下地を、トーチバーナーで溶かしながら張り付けていくトーチ工法、ゴムアスファルト粘着層をコーティングした改質アスファルトルーフィングシートを交互に張り合わせる常温工法があります。

ウレタン防水

液体状のウレタン樹脂を塗り付けてできあがる、ゴム状で弾性のある防水膜によって雨水の侵入を防ぐ工法です。安価で耐久性が高く、どんな形状の場所でも使用できるなどのメリットから、防水工事の中でも最もポピュラーな工法になっています。
下地にウレタン防水材を塗布した後、補強布を張り付け、さらにウレタン防水材を塗りつけて所定の厚さに仕上げる密着工法と、通気性能のある通気緩衝シートを張り付け、その上にウレタン防水材を塗布する通気緩衝工法があります。

シーリング防水

シーリング材で外壁部材の隙間を埋め、建築物への雨水の浸入と室内への外気の侵入を防ぐ工法です。シーリング材には、ペースト状の不定形シーリング材と、合成ゴムを成形してはめ込む定形シーリング材があります。

金属製防水

耐久性のあるカラー鋼板(塩ビ鋼板)、トタン板(溶融亜鉛めっき鋼板)などを使った工法で、特殊加工で防水層を多重にします。軽量かつ強靭で耐水性・耐食性・耐候性に優れ、木造住宅のバルコニーや屋上などの防水として多用されています。

FRP防水

防水用ポリエステル樹脂と防水用ガラスマットで防水層をつくる工法です。この防水層は軽量かつ強靭で、耐熱性・耐食性・耐候性などに優れています。

防水工になるには

防水工として働くためには防水会社、外装業者、リフォーム業者などに勤め、働きながら仕事を覚えていくのが一般的です。始めるために必要な資格はありませんが、防水施工の技能を認定する防水施工技能士という国家資格があります。

技能検定の防水施工職種においては、ウレタンゴム系塗膜防水工事作業、アクリルゴム系塗膜防水工事作業、セメント系防水工事作業、シーリング防水工事作業、FRP防水工事作業、アスファルト防水工事作業、合成ゴム系シート防水工事作業、塩化ビニル系シート防水工事作業、改質アスファルトシートトーチ工法防水工事作業に分かれ、それぞれ1級、2級があります。