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左官・ブロック工の仕事内容

左官・ブロック工

左官は壁を塗る職人で、ブロック工はコンクリートブロックを積み上げて壁を造る技術者です。

経験による高い技能

左官は建築物の内壁、外壁、床、天井などを、コテを使って美しく塗装する専門職。使う素材は主にコンクリートや漆喰です。日本家屋の壁には土壁と漆喰が使われることから、左官はその仕上げに欠かせない存在でした。そのため、大工と並ぶ古来の建築専門職人と言われています。

現代では壁の素材も多様化し、タイル貼りやレンガ・ブロック積み、コンクリートの床仕上げなども左官の仕事になっています。
とは言え、やはり左官の代表的な仕事は「塗り壁」です。19世紀後半からの近代にモルタルなどの新しい壁材料が使われるようになり、日本建築以外にも塗り壁の幅は広がっています。例えばモルタル塗り、ブラスター塗りなどの「塗り壁」の仕事があります。

モルタル塗りは、セメントや砂、水を練り混ぜたセメントモルタルを外壁などに塗り付けて仕上げる工法です。ブラスター塗りは鉱物質の粉末と水を練り合わせた塗り壁で、ブラスターには石膏を主材にして白く、美しく仕上がる石膏プラスターと、白雲母を焼いて水和熟成させたドロマイトプラスターがあります。

塗り壁は、一般的に水平でムラのない、きれいな仕上がりが評価されていて、左官にはそれを可能にするセンスと洞察力、そして何よりも経験に裏打ちされた技能が求められます。

また、近年はスプレーガンなどの専用工具を使う吹き付け仕上げも多くなっています。

左官の仕事にはこの他、タイル貼りやレンガ・ブロック積み、コンクリートの床仕上げ、サッシまわりのモルタル詰め、打ちっ放しコンクリートの補修などもあります。このタイル貼りも、きれいな平らに仕上げたり、デザインされた造形に仕上げることが要求される、緻密な仕事です。もちろんレンガ・ブロック積みもにも高い精度が求められます。

左官になるのに資格は必要ありませんが、国家資格の技能検定制度に左官技能士があり、1級、2級があります。

重い素材を持ち運ぶ

ブロック工は、建築物設計図を基にコンクリートブロックを積み上げ、建築物の壁や間仕切りなどを造ります。ブロック積みは上記のように左官の仕事の1つにもなっています。

コンクリートブロックにはさまざまな種類があり、それぞれ見た目も異なります。一般的によく使われる空洞コンクリートブロックはいかにもコンクリートらしいグレーですが、今では化粧コンクリートブロックとしていろいろな色やデザインが登場しています。

他に、L形,Z形などの形状をした薄板状の型枠コンクリートブロックがあります。
道路の両端にあるU字溝・L字溝などの蓋に使うブロックや、海岸に置かれる波消しブロックなどのコンクリートブロックもあります。また、インターロッキングブロックは、ブロック間に充填した砂によるかみ合わせ効果で、車両などの荷重が分散される舗装ブロックです。

ブロック積みによる塀造りを日曜大工で行う人もいますが、重い素材を持ち運んだり、持ち上げたりといった作業が多い力仕事です、加えて、積み上げたブロックが倒れるととても危険なので、素人にはなかなか難しい仕事だと言えます。

ブロック工は通常、倒れにくい強度を確保するために、中に鉄筋とモルタルを入れて、ブロック同士を1つの構造物としてつなぎ合わせるようにします。これで強風などの外部からの力に強くなります。

ブロック工として仕事をするにも資格は必要ありませんが、建築コンクリートブロック工事士という民間資格があります。ブロック工事の材料や構造、施工、原価管理を含めた専門的知識と技術を身につけた者に与えられる資格です。