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大工の仕事内容

大工

木造建築の施工を行う職人で、長い伝統を持った職業でもあります。

伝統と先端技術を持つ

さしがね、墨壺と墨さし、かんな、のみ、のこぎりなど、伝統的な七つ道具を使って木造建築を施工します。その一方、CAD設計図面など、木造建築に関わる技術や工法、建材も進化していて、それらの新しい知識も学ぶ必要があります。バリアフリーや耐震構造、断熱材の使用、シックハウスの回避など、ライフスタイルや環境の変化にも対応していかなければなりません。大工となるには、必ずしも資格は必要ありませんが、国家資格の建築大工技能士は一定の能力を示す証しとなります。

コンクリート基礎や屋根・外壁・内装の仕上げ以外のすべてに携わり、柱、梁といった骨組みをつくったり、外壁、屋根の下地、床・壁・天井の下地をつくります。
骨組みを1~2日で終わらせると、外壁下地組みまでは一気に行います。下地には雨を弾くシートを施工しますので、中が濡れるのを防ぐことになります。それから床下地組み、天井下地組み・天井下地板張り、内部壁下地組み、床材施工、壁下地板張りを行います。

これらの仕事を進めるために大工が行う作業が、使用する木材の加工と、それらを使った組み立てです。まず、建築士が作成した設計図から寸法を見て木材を切り出し、加工します。この作業は主に、工務店内などの作業スペースで行います。それから建築現場で、加工した木材を組み立てて形にしていくのです。

基本的には肉体労働が中心ですが、平面的な図面から立体的な建築物を考えたり、必要な材料を積算して効率よく使ったりするなど、頭脳労働の比重も大きいです。他の職人と良い関係を構築したり、施主の意向をくみ取るコミュニケーション能力も必要とされます。もちろん安全に作業を進めるための集中力もなければいけません。

一流になるなら棟梁に

大工として上を目指すなら、避けて通れないのが棟梁、つまり親方です。棟梁は現場を統率するリーダーとして、綿密な段取りによって手際のよい現場さばき、指示をしなければいけません。荷物の入荷や重機の手配、足場組みなどの段取りも行う、非常に責任の重い立場です。図面を見ただけで、図面通りに建築物が納まるかどうか、他にも問題はないか、すぐに判断できるスキルも必要です。他にも安全管理、仕上がりのチェック、後輩大工の指導など、棟梁のすべき仕事は多岐にわたります。
大工になる方法として一般的なのが、建設会社や工務店に就職するか、棟梁に弟子入りをするかです。大工仕事には伝統的技法も多く、技術の差によって仕上がりに大きく差が出ます。高い技術を持った大工は重宝され、収入も上がります。高い技術を持った棟梁に弟子入りし、見習いから始めて厳しい修業を経験することで、一流の大工への道が開けるとも言われています。

大工の中でも特別な宮大工

大工にもいろいろな種類がありますが、中でも非常に幅広い知識や高度な技術を必要とされるのが宮大工です。宮大工は、神社仏閣などの新築や改築、修理などを手がける大工。一般の住宅建築とは異なる「木組み」と呼ばれる日本の伝統的な工法で作業を行う、特別なスペシャリストと言えます。

木組みとは、釘や金物などを使わず、木自体に切り込みなどを施してはめ合わせ、木と木をがっしり組み上げて骨組みをつくる技術です。柱と柱を横木で貫いてつなぐ「貫」という部材を使うことで地震などの衝撃を分散し、倒壊しにくい耐久性を生み出します。木組みを行うには、場所によって異なる、かかる力の強さや方向、使う箇所で違う木材の強度などを計算しながら土台、柱、梁など、それぞれに適した木を配していかなければなりません。木組みには経験に裏打ちされた深い知識や技術が必要なのです。

また、宮大工は文化財の解体や補修に携わることもあり、考古学や地質、土壌、時には宗教学、史学などまで幅広い知識が必要です。伝統的な建造物を守り続けるという重要な役目を担っているのです。

ただ、今は寺社仏閣の新築が少なくなり、宮大工の需要も減少しています。とは言え、宮大工は寺社仏閣だけではなく、一般建築物、文化財の補修や解体、城郭建築の定期的な修繕、神輿の組み立てなども手掛けます。そもそも歴史的建造物を維持していくには必要な仕事であり、需要がなくなることはまずないでしょう。

宮大工になるには、特別な資格や学歴は必要ありません。神社仏閣の建築を手掛けている工務店に就職し、親方の下で修業を積みます。昔ながらの徒弟制度が生きているところが多く、見習いのうちは、現場の掃除や道具の研磨、木材などの材料運びといった雑用をこなします。かんなの刃の研ぎ方は特に重要で、宮大工にとって仕事の出来を大きく左右すると言われています。身に着けることが多岐にわたるため、1人前になるには10年ほどかかるとも言われています。