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ガラス工の仕事内容

ガラス工

板ガラスの切断・加工作業など、ガラス施工を行う技術者です。

繊細な計画と施工が必要

一般住宅から店舗、大規模施設まで、ガラスは建物の窓、外壁、ショーケースなどに幅広く使われています。そうしたガラスの加工取付工事を行うのがガラス工です。ガラスに関する施工ということで、ガラスフィルム貼り工事を請け負うことも珍しくありません。
ちなみに板ガラスの加工・取付、サッシにガラスを取り付けるのはガラス工ですが、窓枠、サッシの取付は建具工の仕事です。ただし、そうした関連する仕事をまとめて請け負う業者もあります。例えば、ガラス工事、アルミ工事、自動ドア工事といった店舗内装を専門とする業者です。

住宅など建物に使うガラスの用途にもいろいろあります。掃出し窓、腰高窓、玄関ドア、室内ドア、マンションドアなどです。割れた窓ガラスの修理から、壁一面への大型ガラスの取り付けまで、作業の幅は広いです。また、鏡も一般的にガラス素材なので、その取り付けはガラス工が行います。

ガラスは割れ物なので慎重に扱わなければいけません。重いので持ち運びは力仕事でもあります。一方、長さ10m以上の超大型板ガラスや、1t以上もある重量ガラスは、人力だけで扱うのは不可能なので、クレーンなどの重機も使います。それだけ巨大なガラスであれば割れるとかなり危険でもあり、ガラス工は繊細な計画と施工が求められる仕事だと言えます。

ガラスの主な種類

ひと口にガラスと言ってもいろいろな種類があります。その主なものを紹介します。

フロート板ガラス

最も一般的な板ガラスで、普通ガラス、透明ガラスとも言われます。価格が安く、切断したり、加工したりしやすいので、窓ガラス、ガラステーブルトップ、ガラス棚板、棚の扉などに広く利用されています。

網入板ガラス

ガラスの中にワイヤー(網)が入ったガラスのことで、線入りガラス、ワイヤー入りガラスとも呼ばれています。ガラス破片の飛散防止を目的とした防火設備用のガラスでもあります。そのため、飲食店やガソリンスタンドなど火を扱う店舗、消防法で網入りガラス導入を指定された場所などで使われています。ただ最近では、オシャレなガラスとして、テーブルトップや店舗などのデザインガラスなどにも利用されるようになってきました。

強化ガラス

フロートガラスに熱処理を加え、強度を高めて割れにくくしたガラスです。フロートガラスは割れると鋭利な破片になりますが、強化ガラスはもし割れても粉々になり、手を切ったりすることがありません。そのため安全ガラスとも言われています。 それでも見た目はフロートガラスと全く変わりません。テーブルトップ、窓ガラスなど、生活に密着しているところによく使われます。

合わせガラス

2枚以上のフロートガラスを強靭で柔軟な樹脂の膜で接着し、強度を高めたガラスです。樹脂膜のおかげで、割れても破片が飛び散ることがほとんどなく、防犯ガラスとして利用されることも多いです。その上、耐荷重、耐風圧に優れているので、強度が必要な場所にもよく使われます。

熱線反射ガラス

表面に極薄い金属膜をコーティングしたガラスです。この金属膜が日射光線を反射し、室内の気温上昇を抑えてくれます。マジックミラーのように、室外からは鏡のように反射して室内が見えず、室内からは室外が見えるという効果も生みます。

複層ガラス

2枚のガラスの間に中空層を持たせたガラスです。断熱性能を高め、結露防止に役立つとも言われています。主に窓に使われます。

ガラス工に関わる資格

ガラス工事の施工技能を認定する国家資格にガラス施工技能士があります。1級と2級があり、実技試験ではアルミサッシの組み立て・取り付けや板ガラスの切断・加工などを行います。
ガラス施工技能士の実技試験にも建築窓ガラス用フィルムの貼付け作業という項目がありますが、それとは別にガラス用フィルム施工技能士という資格もあります。割れた際の飛散防止や日射調整、防犯、装飾、紫外線抑止などのため、窓ガラスにフィルムを貼る作業に関する技能を認定する国家資格です。