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タイル・石工の仕事内容

タイル・石工

タイル工は、タイルを建物の床、壁などに貼り付け、表面を仕上げていく職人のこと。また、外装として張り付ける薄い石板などを製造し、貼り付け施工を行うのが石工です。

古代から重宝される建材

庭、外構、エクステリアを施工するのに使われることが多い素材と言えば、コンクリート、レンガ、砂利、ブロックなどがありますが、タイル貼りや石貼りの庭、エクステリアも人気が高いです。そうした仕事をするのが、タイル・石工と言っていいでしょう。また、現代ではコンクリート・タイル、プラスチック・タイル、ガラス・タイルなど、薄板状の小型の仕上げ材料を材質とは関係なくタイルと呼ぶ傾向があります。

そもそも石工は石材を加工したり、それで何かを組みたてたりする職業で、人類文明の初期から存在していました。石は加工が難しいものの頑丈で、エジプトのピラミッドなど、古代遺跡の多くが石でできています。ただ、地震の多い日本では建築物にはあまり使われず、石垣、石橋などとして活用されてきました。現代では、石垣や石橋に代わってコンクリート、鉄などの土留、橋梁が多くなりましたが、今でも建造物の外装に、薄い石板などを化粧板として貼り付けることがあります。

一方、タイルも歴史の古い仕上げ材で、通常は陶製です。つまり粘土焼成品なので、耐火性、耐久性、耐水性、耐摩耗性に優れ、古代のエジプトやバビロニアなどの宮殿の床材にも使われています。また、釉薬を施してさまざまな色調、模様のものを大量に作ることができ、仕上がりの美しさを増すこともできるものとして重宝されてきました。

乾式か湿式か

タイル貼りには手張り工法、先付け工法、乾式工法などがあり、仕上がりやコストなどによって使い分けています。

手張り工法

湿式工法とも言い、あらかじめ設けられた下地に、モルタルでタイルを貼り付けていく工法で、昔からよく行われてきました。

型枠先付け工法

建築現場でタイル、またはタイルユニットを型枠の内側に固定し、コンクリートの打設と同時にタイル貼りを行う工法です。

PC板先付け工法

まず、型枠にタイルを並べ、そこにコンクリートを流し込み、タイルが貼り上がったPC板を作る工法です。現場でこのPC版を鉄骨に留め付けます。高層ビルに採用されることが多いです。

乾式工法

金具やビス、または接着剤を用いて、下地に外壁タイルを貼り付けていく工法です。専用の下地にタイルをはめ込んだり、引っ掛けたりして取り付ける工法や、あらかじめタイルと一体化させたパネルを製造し、現場で取り付ける工法もあります。

石貼りの工法

石貼りも乾式工法と湿式工法に大別されます。乾式工法には、石を金物で取り付ける乾式金物と、下地にアンカーを打ち込み、ステンレスの番線で引っ張って固定する乾式空積みがあります。
石貼りの湿式工法もタイル貼りと同様、モルタルで石材と躯体を張り合わせる工法です。下地にモルタルを塗り、その上に接着用のモルタルを塗って石材を貼り付ける圧着工法も、この湿式工法の一つです。

石貼り、タイル貼りの資格

タイル貼りや石貼りの仕事を行うのに資格は必要ありませんが、技能を認定する国家資格にタイル張り技能士、石材施工技能士があります。タイル張り技能士には1級、2級があり、石材施工技能士は石材加工作業、石張り作業、石積み作業に区分され、それぞれ1級、2級があります。